令和8年度6月定例記者会見を開催しました
令和8年度6月定例記者会見
日時
令和8年6月2日(火曜日)15時00分から15時35分まで
場所
美祢市役所本館3階 301会議室
会見内容
ユネスコ世界ジオパーク認定
はじめに、Mine秋吉台ジオパークのユネスコ世界ジオパーク認定についてであります。
去る4月23日、Mine秋吉台ジオパークは、正式に「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されました。市役所議場での「誕生に立ち会う会」には、100名を超える市民の皆様にお集まりいただき、認定の瞬間を共に喜び合いました。
続く24日、25日の記念イベントにおいても、秋吉台展望台周辺は多くの方で賑わい、大変盛況でした。報道各社の皆様には、各種メディアを通じて広く情報を発信していただき、感謝申し上げます。おかげさまで、多方面、海外からも多くのお祝いのメッセージをいただき、反響は大きかったと感じております。誠にありがとうございました。
折角の機会でありますので、世界ジオパークと世界遺産の違いについて、触れさせていただきたいと思います。世界ジオパークの比較として、しばしば世界遺産が挙げられます。この2つはどちらも人類にとって貴重な、地球上の宝を未来に残すために定められたユネスコの正式プログラムです。一番大きく異なるのは目的です。
世界遺産は、国際的に価値ある建物や土地などを損傷や破壊から保護することを目的にしています。対して世界ジオパークは、地球規模で価値の認められる大地をもとに、その上に生まれた自然や文化を含めて広く保護しつつ、教育や観光などで活用することによる地域振興も目的にしています。
つまり、世界遺産は現状を守っていくことを、世界ジオパークは守りながら発展させることを求められているのです。そのため、世界ジオパークには4年ごとの再認定審査が課せられています。本日は、ユネスコ本部から、「ユネスコ世界ジオパーク認定証」が届きましたので、御披露させていただきます。
認定証には、「ユネスコ世界ジオパークは、その地質遺産と、あらゆる自然遺産や文化遺産のつながりを探り、発展させ、たたえるエリアである。地球上のあらゆる場所と、かつてここに生息したすべての生命を形作ってきた、46億年にわたる地球の歴史と、人類社会とを再び結び付けるエリアである。」と記されています。
ここに記された言葉の重みを受け止め、今後も、地域一丸となって、Mine秋吉台ジオパークの魅力を発信してまいりますので、報道各社の皆様には、引き続きお力添えをお願い申し上げます。
ユネスコ加盟75周年記念フォーラム
続いて、5月20日に、東京都の国際連合大学で開催されました「ユネスコ加盟75周年記念フォーラム」について、御報告します。
本フォーラムは、日本がユネスコに加盟して、75周年という記念すべき節目を祝う国際的な場であり、私はMine秋吉台ジオパークが新規認定されたことを受け、ユネスコ登録事業関係団体のパネリストとして登壇し、ユネスコ活動に取り組む理由について発信いたしました。
フォーラムの挨拶におきましてもお伝えいたしましたが、この歴史的な節目の年に、ユネスコ世界ジオパークとして認定され、世界の一員として議論に参加できたことは、この上ない光栄であり、大きな責任を感じております。ディスカッションでは、本市が誇る国際的価値を有する地質・地形遺産を、小・中一貫のジオ学習を通じて、子どもたちの教育の礎としていることなどについてお話ししました。
特に強調したのは、秋吉台がかつて爆撃演習場として利用されようとした際、地域の方々による反対運動によって計画が阻止されたという、平和と地質・地形遺産などへの保護・保全に対する強い意識についてです。地域の人々が大地を守り抜こうと立ち上がった歴史があるからこそ、私たちには自然の尊さと平和の価値を次世代へ伝えていく責務があることを強く訴えてまいりました。
この演習場の歴史にまつわる発言には、パネリストとして御一緒した、日本ユネスコ国内委員会委員長をはじめ、次世代ユネスコ国内委員会委員長など、ユース世代の皆様からも非常に深い関心をお寄せいただきました。平和と自然の共生というテーマは、若い世代にとっても極めて重要な課題であると再認識した次第です。
今回のフォーラム参加において、エルアナーニー・ユネスコ事務局長をはじめとする各界のリーダーとの交流や意見交換を通じ、ジオパークのネットワークが持つ可能性を改めて感じました。フォーラムで得た知見やネットワークは、これからの本市のまちづくり、教育振興、そして持続可能な地域経済の基盤づくりに直結する貴重な財産です。この「世界基準の誇り」と「地域を守り抜いた矜持(プライド)」を胸に、これからも市民の皆様とともに、美祢市の未来を切り拓いてまいる所存です。
KITTE丸の内での記念イベント
次に、Mine秋吉台ジオパークのユネスコ世界ジオパーク認定、及び日本のユネスコ加盟75周年を記念したイベント開催についてです。
本イベントは、日本ジオパークネットワークが主催、そして本市が共催し、多くの国内ジオパークが出展するイベントで、東京のKITTE丸の内において開催します。「ジオパーク・食の祭典 ~地球を、味わい尽くす。~」として、6月5日(金曜日)から7日(日曜日)までの3日間、東京駅近くのKITTE丸の内地下1階の「東京シティアイパフォーマンスゾーン」での開催となります。
今回のテーマは「食」です。地域の大地の成り立ちや歴史が、どのように食の美味しさにつながっているのか。地球の営みが育んだ食文化、いわゆるガストロノミーの魅力を、東京の中心部で体感していただこうという企画です。
今回のイベントでは、ユネスコ世界ジオパークに認定された本市の『大地の恵み』を、多くの皆様に体験していただきたいと考えております。会場では、ユネスコ世界ジオパーク認定記念米や秋芳の梨を使用したクラフトエールのほか『秋吉台シフォン』、また、ジオパークパートナーの商品としては、別府弁天池の湧水で育てたもち米などを使った堅田まちづくり協議会の「かきもち」、美東ごぼうを使ったドリームレッドの香り豊かなごぼう茶やクッキーなど、地元の特産品を幅広く紹介・販売する予定です。
単に特産品を販売するだけではなく、その食材が、どのような大地の成り立ちから生まれたのか、背景にあるストーリーとともに味わっていただくことで、本市の魅力を五感で感じていただける内容となっております。
今回のイベントを通じて、より多くの方々に「秋吉台の地質地形、歴史の面白さ」や「大地の恵みである食の豊かさ」を知っていただき、実際に本市へ足を運んでいただくきっかけになればと考えておりますので、ぜひ、報道各社におかれましても、広く発信していただければと考えております。
ゴールデンウィーク中の観光客の動向
続いて、ゴールデンウィークの市内観光施設における観光客の動向について御説明します。今年のゴールデンウィークも、例年同様、秋吉台・秋芳洞に多くの観光客にお越しいただきました。
4月29日から5月6日までの間に、秋芳洞には28,800人の観光客にお越しいただき、昨年度と比較すると約3,300人の増加となりました。また、大正洞及び景清洞においても、前年同期と比較して微増となっております。その他の秋吉台地域の主要観光施設の入込観光客数につきましても、秋吉台サファリランド、秋吉台家族旅行村、秋吉台リフレッシュパーク及びMine秋吉台ジオパークセンター「カルスター」において、昨年度と比較して、いずれも増加しております。
また、本年3月に営業を開始しましたMine秋吉台アクティビティセンター「通称カルストゲート」では、営業開始から5月20日までの来場者数が1,490人となっており、ゴールデンウィーク期間中は、501人の方が来場され、トゥクトゥクレンタルやレンタサイクルなど、秋吉台地域でのアクティビティを体験していただきました。中でも、昨年度から販売しております「秋芳洞未公開エリアケイビングツアー」は人気のツアーであり、昨年度の約2倍の催行数になっています。本ツアーは、年間の催行数を制限しているため、御希望に添えない場合もあると、企画・主催する、一般社団法人美祢市観光協会から伺っております。
ユネスコ世界ジオパーク認定はスタートです。これまでの活動を継続し、一歩ずつ着実に成果につなげていきたいと考えております。ユネスコ世界ジオパークとしての価値を生かし、本市に興味を持っていただき、来訪される方が継続的に増加するよう、持続可能で質の高い観光地づくりに取り組んでまいります。
レノファ山口の探究型修学旅行
続いて、山口県のプロサッカーチームであるレノファ山口との持続可能な社会づくりに向けた新たな連携について2点、御報告いたします。一つ目は、「Jリーグクラブが導く『地域探究』の新機軸!パートナー共創で山口の未来をデザインする探究型修学旅行」の実施についてです。
レノファ山口では、全国の学校が取り組む「探究学習」プログラムを活用し、域内外のパートナー企業各社や各ホームタウン自治体と連携した、オリジナルの教育体験プログラムをプロデュースされています。令和6年度には山口市、昨年度は周防大島町と連携され、山口県外の学生が「修学旅行」の機会を活用し、山口を舞台に地域課題の解決や、魅力の探究を通じて、関係・交流人口の創出に取り組まれてきました。
そういった取組が評価され、先月18日には、Jリーグが開催している全国のJクラブのホームタウン・社会連携、通称「シャレン!」と言いますが、その活動の中から、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰する「2026Jリーグシャレン!アウォーズ」において、メディア賞を受賞されました。このように、全国的にも評価されているレノファ山口の探究型修学旅行の舞台として、今年度、本市が選ばれたことを、大変うれしく思っております。
ユネスコ世界ジオパーク認定を契機に改めて注目される魅力や、これまでも地域にありながら、地元に住んでいるからこそ見過ごしがちだった魅力を、この探究型修学旅行を通じて山口県外の学生に見つけていただき、地域課題の解決や地域の発展につながることを期待しております。
環境省「良好な環境を活用した観光モデル事業」採択
続いて、二つ目のレノファ山口との連携に関連し、環境省の「良好な環境を活用した観光モデル事業」の採択についてです。このモデル事業は、豊かな水辺、星空、音の風景等、地域特有の自然や文化の保全が行われてきた地域において、インバウンド誘客に資する自然資本の磨き上げとその利活用に取り組み、保全と活用の循環を図ることを目的としたものであり、名水百選やラムサール条約湿地等が対象となっているものです。
このたび、Jリーグの取組の一環として環境保全に取り組んでおられるレノファ山口を代表団体として、「秋吉台カルストガーディアンプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、ユネスコ世界ジオパーク・名水百選・未来に残したい草原の里100選、ラムサール条約湿地に選定・認定された草原・地下水エリアを対象に、関係人口が地域の継続的な担い手となるモデルの確立を目指すものであり、その内容が評価され、先月21日に採択されました。
これは、ユネスコ世界ジオパークとしての活動にも沿うものであり、保全・観光・スポーツが好循環する、新たな地域づくりのモデルとなるよう、関係者の皆様と連携して取組を進めてまいります。
【環境省】令和8年度良好な環境を活用した観光モデル事業(新規選定)実施箇所
ふるさと住民登録制度のモデル事業の採択
続いて、ふるさと住民登録制度のモデル事業団体への採択と、関係機関との2件の協定締結について御報告いたします。まず、ふるさと住民登録制度のモデル事業への採択についてです。
政府が進める「地方創生2.0」の実現に向けた取組として「関係人口」に着目し、住所地以外の地域に継続的に関わる方々を登録する「ふるさと住民登録制度」の創設が進められています。その政府の検討の一環として、モデル事業の募集が行われ、全国161団体から申込みがあり、個別の市町村モデルで21市町村、山口県内からは、本市が唯一のモデル団体として採択されました。
「関係人口」の地域との関わり方には、消費活動等による地域経済への貢献や、ボランティアや仕事を通じた地域の担い手としての貢献など、それぞれのスタイルに応じた様々な形があるという前提のもと、本市では、これまで取り組んできた地域おこし協力隊や集落支援員等に関するノウハウと、Mine秋吉台ジオパークの保全や活用をはじめとした地域活動における課題を組み合わせることを軸として申請し、その点が評価され、採択されました。
現在、総務省では、令和9年2月の制度実装を目指し、専用アプリの開発を進めており、それと並行して、モデル自治体への伴走支援を進めるための現地ヒアリング等が行われています。総務省の支援を受けつつ、関係人口による地域活性化に取り組むとともに、モデル団体として、山口県内の他の自治体はもとより、全国の自治体にとっても参考事例となるよう、着実にモデル事業に取り組んでまいります。
【総務省】ふるさと住民登録制度モデル事業に係る対象自治体の決定
協定の締結(2件)
続いて、2件の協定の締結についてです。まず、山口大学及び美祢社会復帰促進センターとの三者連携協定についてです。
本市では、美祢社会復帰促進センターとの連携を通じ、地域共生社会の実現に向けて、再犯防止と地域課題の解決に取り組んできました。その一環として、山口大学とも連携した地域共生に向けた教育や、炭鉱住宅のメタバース空間上への再現、法医学をはじめとした医療の研究なども積み重ねてきたところです。
このような取組の積み重ねを受け、また、それぞれの有する資源を更に活用することで、さらなる再犯防止や社会復帰支援への理解の増進、地域との共生を通じた地域課題の解決を図ることにより、持続可能なまちづくりに寄与することを目的として「美祢市、山口大学及び美祢社会復帰促進センターにおける地域共生による持続可能なまちづくりに関する連携協定」を締結したところであります。
次に、5月25日に締結した、山口地方法務局との未来につながるまちづくりに向けた包括的連携・協力に関する協定締結についてです。これまで、本市では、山口地方法務局の所管する制度を個別案件ごとに利用してまいりました。しかし、近年増加する所有者不明土地問題や多様化する人権問題、激甚化する災害への対応をはじめとした様々な地域課題に対応するためには、これまで以上に緊密な連携を図り、柔軟な対応を行っていく必要が生じています。
本協定は、これまでの活用実績や日々変化する地域課題に対応してきた法務行政の状況を踏まえ、それぞれのネットワークやノウハウを生かし、連携をより密にし、組織的に一体となって地域課題の解決を図り、もって未来につながるまちづくりに寄与することを目的として締結したもので、西日本では初めての取組となります。
これらの協定は、締結をもって終わりとするのではなく、このつながりをどのように生かしていくかが重要となります。市民生活の向上に資するよう、今後、さらに連携を深めてまいります。
【お知らせ】山口大学・美祢社会復帰促進センターと持続可能なまちづくりに向けた三者連携協定を締結
美祢市及び山口地方法務局における未来につながるまちづくりに向けた包括的連携・協力に関する協定
令和8年第2回美祢市議会定例会
最後に、令和8年第2回美祢市議会定例会について御説明いたします。会期につきましては、6月8日から30日までを予定しており、報告5件を行い、議案9件について御審議いただくこととしております。議案の内訳は、専決処分の承認3件、予算関係1件、条例関係3件、人事案件2件となっております。
それでは、一般会計補正予算(第1号)について御説明いたします。この度の補正は、今後の業務を推進する上で必要な経費を追加するものです。厚保くりYAMAMORIプロジェクト等に係る体制確保のための経費、医療費助成のオンライン資格確認に伴うシステム改修経費のほか、本年度末をもって閉校する麦川小学校の閉校関連経費などを追加しております。
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更新日:2026年07月16日