赤郷八幡宮梵鐘(あかごうはちまんぐうぼんしょう)

更新日:2020年10月01日

大きな赤郷八幡宮の梵鐘と橦木の写真

指定年月日

平成28年4月26日(市指定)

所在地

美祢市美東町赤 赤郷八幡宮

概要

江戸時代中期に造られた梵鐘で、安永四年(1775年)に、赤村・絵堂村の総氏子中から氏神である赤郷八幡宮に奉納するため、萩の冶工郡司三太尉藤原信政によって造られたものである。総高102.3センチメートル、鐘身80.2センチメートル、口径61.0センチメートルの全体にバランスがとれた形、竜頭はかなり精巧に鋳造した一匹の竜(総長34.1センチメートル)で、頭、体、尾の各部をW型にまげ、大きくうねった胴部を二か所笠形に接した特異な形状で釣環としており、他に例を見ない。鐘身部は三条の紐からなる縦帯によって四区に分れ、その縦帯には四天王の立像をそれぞれ鋳出し、中帯および下帯には一面に曇と波間に隠見する二匹の竜を鋳出している。乳は四段四列の四区で六四個、形は尖頭の円錐形である。乳廓の内側四周を陽鋳の唐草文で飾る。撞座は二カ所、ともに同形の八葉の蓮華座(径12センチメートル)である。銘は池の間四区に四二六字を六四行に陰刻している。特異な竜頭をはじめ、乳廓の唐草文、縦帯の四天王像、中・下帯の竜の図柄などそのデザインは全体に斬新的である。

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