木造毘沙門天立像(もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう)

更新日:2020年10月01日

眼を見開いて、口を結び、体には甲冑を身にまとい、右手に三叉鉾を持ち左手には宝塔を持っている木造毘沙門天立像の写真

指定年月日

昭和52年7月13日(市指定)

所在地

美祢市美東町大田

概要

願成寺の裏山の山腹に祀る荒神尊の社殿に安置されている。 素朴な地方作で、造顕は鎌倉時代、高さは139.8センチメートルで、像容は兜をいただき、眼を見開いて、口を結び、体には甲冑を身にまとっている。また、各所に彫刻や模様が施され、表面には極彩色を呈し、鎌倉時代の特徴をよく表している。構造は桧材の一木造りで、内刳りは全く施されていない。
 寺伝によると、本像はもと山口市平川の毘沙門山に祀られた本尊であったが、明治初年の社寺改正に際し、当時山口市にあった願成寺が廃寺となったことに伴い、同じ山口市の闢雲寺に一時移された。明治11年、大田村に願成寺を再建することとなり、毘沙門天も共に移し祀られたということである。

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