福王田観音堂木喰仏(ふくおうだかんのんどうもくじきぶつ)

更新日:2020年10月01日

如意輪観世音菩薩立像、不動明王立像、毘沙門天立像の三体の木喰仏の写真

指定年月日

昭和56年7月8日(市指定)

所在地

美祢市秋芳町秋吉

概要

観音堂には如意輪観世音菩薩立像、不動明王立像、毘沙門天立像の三体の木喰仏が安置されている。集落の観音講によって維持管理されており、保存状況は良好である。如意輪観世音菩薩の背面には、上人の自署があり、それによると寛政9年(1797年)7月11日に日数6日で成就したとあり、年齢も80歳と記されている。また、庄屋千利左衛門、世話人幸右衛門・四郎衛門、カセイ大工新右衛門の名も書かれている。毘沙門天には、寛政九巳年閏7月廿日成就とある。不動明王には自署はない。
 木喰上人が秋吉に来たのは、寛政9年の夏であった。九州から下関に上陸したのが6月24日とされており、同月末には秋吉に到着していたのではないか。広谷にも滞在し、更に三体の像や書、道歌などを残している。この後、美東町へ8月15日に入っている。

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