南原寺経塚並びに古墓群(なんばらじきょうづかならびにこぼぐん)

更新日:2020年10月01日

様々な形をした石のようなものが写っている写真

指定年月日

昭和58年7月8日(市指定)

所在地

美祢市伊佐町伊佐

概要

桜山山頂から中腹にかけて寺院や坊の跡、古墓、経塚、祭祀跡などの遺構が数多く点在している。瓦質の骨蔵器や土師器、須恵器も境内から検出されている。これらはいずれも南原寺と結びつきが深く「南原寺遺跡」と称している。美祢市教育委員会が昭和56年に2回にわたって調査をしている。それによると、A地点(経塚群)・B地点(古墓群)に区分され、A地点は、桜山の南東斜面の頂部近くに4基の積石遺構が、平坦地を利用して構築されている。この内の1基(1号)の内部主体の土壙内から滑石製の経筒を検出し、経典を埋納した経塚であることが判明した。B地点は桜山南斜面の頂部近く、A地点から西約60メートル離れた位置にあり、古くから「花山法皇御陵」として伝えられた地域である。聖域化されて、樹木は伐採されず、原生林の様相をとどめている。この地点の積石遺構は、いずれも急斜面を三段にカットした平坦面に11基が構築されている。この内の1基(1号)から、敷石に囲まれた骨蔵器が出土し、中にわずかな火葬骨片が検出されたことから、中世墓であることが確認された。

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