秋芳洞(あきよしどう)

更新日:2020年10月01日

川の上に秋芳洞に続く歩道が作られている写真

指定年月日

昭和27年3月29日(国指定)

所在地

美祢市秋芳町秋吉

概要

秋吉台には400を越える石灰洞窟がある。秋芳洞は、その中でもひときわ規模の大きな巨洞で、全長は約8.8キロメートルあり、鍾乳洞としては日本最大規模の大きさである。洞窟の入口は広谷ポリエに開口し、高さ20メートル、幅8メートルあり、ここから多量の地下水が溢れ出ている。洞内の空間は規模が大きく、「千畳敷」では高さ30メートル、幅100メートル、最も幅の広いところは200メートルの巨大空間をなしている。秋芳洞の探検は明治の頃から進められ、今も続けられている。
 秋芳洞の生成の歴史も解明され、百万年にわたる地下水による溶食作用と地下水位の低下、砂や礫の堆積、天井の崩落、洞窟生成物の発達によって今見られる洞窟空間ができあがったと考えられている。洞窟内には多くの見るべき名所があるが、「百枚皿」の奇観は巨大なリムストーンプールとして内外に例を見ない美しい眺めである。
 また、洞窟生物も多く、陸上ではキクガシラコウモリなど6種類のコウモリや眼の退化したゴミムシなどの小動物、地下水中でも眼が退化したシコクヨコエビやアキヨシミジンツボなどの地下水棲貝類など多くの生物が生息している。
 秋芳洞は、以前は「滝穴」と呼ばれ、神のすむ神聖な場所として、人々はあまり近づかなかった。明治以降、洞窟のすばらしい景観が紹介されるようになり、その後多くの観光客が訪れるようになった。大正15年には東宮殿下(昭和天皇)がご来訪されその際秋芳洞と命名された。

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