中尾洞(なかおどう)

更新日:2020年10月01日

鍾乳石に覆われた中尾洞の写真

指定年月日

大正12年3月7日(国指定)

所在地

美祢市秋芳町青景

概要

中尾洞は、青景中尾台の頂上にあるドリーネに入り口を持つ竪横複合洞窟で、洞内は大別して竪穴に続く洞口部、一段低い中央洞底部、再び高いレベルにある深部洞窟部で形成されている。
 洞口部は天井の落石が多く、鐘乳石などの洞窟生成物は少ない。中央洞底部は壁面に興味深い洞窟サンゴなどの洞窟生成物がよく発達している。深部洞窟部はおびただしい鐘乳石(つらら状、カーテン、ストローなど)、石筍、フローストーンなどが洞内を美しく飾っており、目を見張るものがある。
 ここにはナカオチビゴミムシ、キクガシラコウモリなどの洞窟生物が多い。また洞床からは、ヤマイヌの下顎とウサギの脊椎骨や四肢骨の化石が発見されている。
 中尾洞は、大正10年に青景小学校の校長先生や生徒たちによって探検され、深部洞窟部が発見された。ここは鐘乳石などの洞窟生成物が洞内を美しく飾っており、早急に保護されるべき洞窟として内務省に報告された。ただちに内務省から調査団が派遣され、大正12年に天然記念物に指定された。

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