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平成28年6月 市長所信表明

はじめに

 本日、平成28年第2回美祢市議会定例会におきまして、市政運営に対する所信を表明する機会を与えていただき、ありがとうございます。
 
 私は、先の市長選挙におきまして、市民の皆様からのご支援とご理解を賜り、これからの4年間の美祢市の舵取り役を担わせていただくことになりました。
 私は、多くの市民の皆様からのさまざまな声を聞いてまいりました。私への期待の大きさを強く感じておりますし、またその責任の重大さにも改めて身の引き締まる思いです。
 この市民の皆様のお気持ちにお応えすべく、4年間、全力で市政運営にあたっていく決意と覚悟をここに誓います。
 
 美祢市は、本年3月、合併から8年を迎えました。
 まず、初代市長としてご尽力いただきました前村田市長を始め、関係者の皆様方に対しまして、心から敬意を表しますとともに深く感謝を申し上げます。
 私にとりまして、旧美祢市時代を含めますと4期13年の市議会議員としての経験はあるものの、市政運営は初めてのことです。 
 これから先、私に対して厳しいご指摘やご意見もあろうかと思いますが、「美祢市のため」「美祢市民のため」という思いは同じですので、市民の皆様のご期待にお応えできるよう、議員の皆様のご協力をお願いいたします。
 
 さて、私の市政運営に対する基本的な考えを述べたいと思います。
 
 私が今後4年間目指す新しい美祢市の創造のための挑戦は、
  1.市民が主役のまちづくり
  2.住みたくなる、住み続けたいまちの創造
  3.教育環境の充実
  4.地域経済の活性化、雇用の拡大
  5.市行財政改革の推進
 を柱として考えています。
 
 これらのことを実現するため、前例や既成概念にとらわれることなく、本当に必要なことにきめ細かなサポートを行うなど、柔軟かつ大胆でメリハリのある施策展開を行ってまいります。 
 また、これまで実施してきた全ての事業について、今一度、原点に立ち戻ってゼロベースでの視点や、本当に今、「市」が実施しなければならない事業なのかをしっかり見極める視点をもって、精査してまいります。その上で、今一番必要な施策、将来の美祢市のために最も有効な施策を明確にし、限られた財源と貴重な人材を効率的、効果的に活用していきたいと考えています。 
 私は、まず基本的な考えをこの所信表明で明らかにさせていただき、今後の施政方針及び予算、条例などでより具体的な形をお示ししたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いします。
 

新しい美祢市の創造に向けて

 1.市民が主役のまちづくり 

 私は、「市民の皆様との対話を重視し、市民目線での市政運営を行う」を基本姿勢として、「市民が主役のまちづくり」を進めてまいります。  
 今回の選挙を通して、市民の皆様とじっくりひざを交え、様々な角度から生の声を聴いてまいりました。市民の圧倒的な声は、地域間の格差や日常生活の不便さへの不満、将来に対する不安です。こうした地域の皆様の生の声に率直に耳を傾け、その声を市政に反映させていくことが、私の使命だと思います。 
 私は、市民の負託に応え、信頼される市政を確立するためには、職員一人ひとりが常に市民の目線に立ち、法令遵守の意識を高めるとともに、組織全体の透明化を進め、職務を公正に遂行するための仕組みづくりが重要であると考えております。
 まずは、市民の皆様と直接対話できる機会と場が必要と考え、就任後直ちに、市役所と美東、秋芳の各総合支所のそれぞれ一階に「移動市長室」を開設したところです。 
 今後は、公民館単位で、地域の課題に関するご意見、ご要望を取りまとめ、的確かつ迅速にそれが解決できるシステムを構築してまいります。 
 また、市民と市役所の距離を縮めるとともに、市役所内部においても私自身と職員が相互に理解し、市民への説明責任を念頭に日常業務を遂行していかなければならないものと考え、風通しの良い職場づくりに取り組んでいます。 
 一方で、市の業務は多岐にわたり情報量も膨大でありますことから、情報の公開を徹底的に行い、行政の透明性を確保し、市民の皆様に対して、市政に関する情報を分かりやすくお伝えするよう、その課題やテーマに応じた提供の方法を検討してまいります。 
 こうして、日々の生活に直結した市民目線で行政の無駄を省き、市民のために何が必要なのか、開かれた議論の中で行政運営を行う、市民が主役のまちづくりを、私は目指しています。
 

2.住みたくなる、住み続けたいまちの創造

 昨年の国勢調査の結果からも、本市の最も重要な政策課題の一つが人口減少対策と認識しています。本市における人口の流出と少子化は、地域社会の活力を弱めるにとどまらず、維持そのものが困難な事態へと深刻化してきています。 
 こうした中、高齢者が住み慣れた地域で、いきいきと健康に暮らすことができるまちづくりを進めていくためには、就労機会や健康・生きがいづくり、地域医療や介護体制の充実など、環境や体制の充実が必要だと考えています。 
 そのために、高齢者をはじめ市民が主体的に健康づくりに取り組めるよう、生涯にわたり身近でスポーツや文化活動に親しめる環境づくりや、高齢者が積極的に社会参加できる仕組みづくりに取り組みます。 
 また、高齢者が安心して住み慣れた地域で暮らせるよう、二つの市立病院を維持し、保健、医療、介護を一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを加速させます。 
 一方で、これからは、若い人が子育てしやすい環境づくりに特に力を注いでまいります。
  私は、少子化の原因の一つとして、将来への経済的負担や核家族化の進展による子育てへの不安感、孤立感の高まりなどから、出産、育児をためらう人が増えているのではと考えています。
 そうした子育てに関する保護者の悩みや不安感を取り除き、安心して楽しく子育てができるようにするためには、妊娠、出産から子育て期にわたる切れ目ない支援策を充実していくことが不可欠です。
 出産、子育てへの支援を行政だけでなく、民間事業者や市民団体、NPOなど、あるいはシニア世代や高齢者と連携、協力して行っていく仕組みや仕掛けを作ることで、出生率の向上と、これから子育てを行おうとする世帯や現役の子育て世代から、本市が選ばれるまちにしていくことができると考えています。
 そして何より、美祢市は、世界に誇れるジオポイントに恵まれた大地の真っただ中にあるのです。この地に住むことのすばらしさを、市民にもっと実感としてご理解いただけるよう、取り組んでまいります。 
 このたび策定した、生涯活躍のまち構想、いわゆる美祢市版CCRC構想も、こうした考えに基づくものとなっており、市民が安心して、質の高い生活を送ることができ、子育て世代の方にも高齢の方にも「美祢市に住み続けたい」、市外の方には「美祢市に住んでみたい」と思っていただけるまちづくりを目指してまいります。
 

3.教育環境の充実

 現在、社会の枠組みや価値観が大きく変わりつつあり、またその動きは、グローバルに、そして多様であります。このような時代のなかで、美祢市の子どもたちが未来に向けて夢を持ち、夢に向かって挑戦することが大切であると考えています。 
 私は、新しい美祢市の目指す都市像として「教育充実都市」を打ち出し、これまで以上に未来を担う子どもたちの成長を支え、子どもの夢と未来が輝く、可能性を最大限に伸ばせるまちの実現を目指します。 
 幼児教育から、小・中学校教育、そして高等学校まで、市内教育環境の一層の充実を図り、確かな学力の向上を図ることは、まちの魅力を高め、広くアピールできる柱になると考えています。 
 子供たち一人ひとりとしっかりと向き合い、学ぶ楽しさを実感してもらえるよう教育環境を充実させ、多くの人に「この美祢市で学びたい、育てたい」と思っていただけるよう関係機関とも連携して取り組みを進めます。 
 子供たちが成長していく過程においては、良好な人間関係の構築や自ら考え、判断し、課題を解決する力の育成などが必要です。
 そのための「確かな学び」と「自立の力」を育むとともに、学力の向上を目指した取り組みを進めます。さらに、子供たちの豊かな心や健康な体を育むため、図書館の充実や野外での体験学習の拡充、部活動の充実を進め、文化、スポーツのレベルアップを図ります。 
 また、美祢市は、山口大学との包括連携を結び、大学の有する豊富な人材、広範なネットワーク、優れた知見を、本市の地域課題の解決のために活用しております。その成果は、日本ジオパークの認定や各種計画策定、地域医療の確保など、多面にわたっているところです。
 今後は、山口大学だけでなく、県内他大学や高等専門学校、各種専門学校とも連携、交流を進め、教育環境の充実と合わせて知的欲求への充足を図ります。 
 

4.地域経済の活性化、雇用の拡大

 地域活力の源は、何といっても地域経済の活性化と雇用の拡大だと考えています。
 そのためには、地元企業、事業者が元気であることともに、地域内で循環する経済の流れを創り出していかなければなりません。
 本市の内陸交通の結節点としての拠点性や優位性を活かし、流通やIT企業等の誘致を進め、市内経済の成長を誘発させることが効果的と考えています。 
 具体的には、市内インターチェンジ周辺の産業団地の整備や民間の遊休地等への企業誘致の取り組みを行うとともに、市内の企業の生産能力の増強、生産基盤の拡張などに対する支援に努めてまいります。 
 国内最大規模の石灰・セメント工場をはじめとする、内陸工業都市として集積している本市の製造業についても、維持・発展していくための支援を図ってまいります。
 そして、観光については、わが国有数の観光地「秋吉台」「秋芳洞」を中心に、本市の経済産業の牽引力であることは、誰もが認めているとことであります。
 課題である、市内滞在、滞留時間の延長を図るため、宿泊機能の提供については、空き家や未利用の公有財産を再生活用するなど、新たな方策に取り組む必要があります。
 今後、日本ジオパークの認定による新たなブランド力の強化を活かし、観光振興に経営の視点を取り入れて、国内外からの誘客を図るとともに、自然景観の保全管理を推し進め、本市の魅力ある資源にさらに磨きをかけ、国内外への情報発信と訪日外国人観光客の受入体制の整備に努めてまいります。 
 また、本市では、その気候風土を生かして、全国に誇れる農林水産物が生産されていますが、これらの商品力を高め、山口県や関係団体との連携、農商工連携などによって六次産業化の推進を図るとともに、トップセールスなどによる市場の開拓に努めてまいります。
 その一方で、丹精込めて生産された農作物を守るために、住民と一体となった有害鳥獣対策を強化することが必要であると考えております。 
 今後とも、農林業の活力と魅力を増大させる取り組みを行うことで、持続的、安定的な経営が実現するよう支援していきたいと考えております。 
 雇用の創出につきましては、新たな視点を持った若者や女性、そしてこれまでの経験や熟練した技術を生かしたシニア層の起業を支援することにより、にぎわいのある美祢市を創造し、働き場の確保、そして雇用の拡大につながるよう取り組んでまいります。 
 そして、本市には、わが国最初の官民共同の矯正施設「美祢社会復帰促進センター」が立地しています。 
 私は、この施設の存在を本市の強みとして活かしていきたいと考えています。 
 今後は、センター生も住民の一人として地域社会の担い手として活躍できるよう、国や関係機関と調整してまいります。
 

5.市行財政改革の推進

 国及び地方を通じて厳しい財政状況下でありますが、将来にわたって住民サービスの提供を持続可能とするために、簡素で効率的な市政の運営が求められていると認識しております。  
 これまで述べてまいりました施策を実施していくためには、言うまでもなく新たに多くの財源が必要です。
 今後、人口増加や経済動向の大幅な改善は見込めず、市税をはじめとする収入の増加が見込めない中にあっても、将来世代に大きな負担を残さないよう健全な財政運営を進めていく必要があります。
 そうしたことを踏まえて着実に施策を実行していくため、市民の皆様に納めていただいた税金を、市民の皆様が望む施策に使わせていただくという、私の政治家としての基本理念に基づき、常にPDCAサイクルによる評価、検証と改善、見直しにより、行財政改革を推し進め、必要な財源を生み出してまいります。
 改革には痛みが伴うものでありますが、職員はもとより、市民の皆様のご理解、ご協力をいただきながら進めなければならないものと考えております。
 まずは、第三セクターの経営問題です。
 既存の美祢農林株式会社と美祢観光開発株式会社については、早い時期に経営統合も視野に入れた抜本的な経営改革に着手します。
 次に、公営企業である病院事業についてです。
 基本スタンスは、二つの病院を残すということですが、市民に必要な医療の確保という視点での病院のあり方、持続可能な経営が求められていると考えます。
 そして、美祢市の台湾事務所の運営については、その役割と機能をしっかりと整理して、それにふさわしいあり方を見出すこととします。
 また、公共施設につきましては、合併以前に、地域の要望等に応じて各市町が整備した施設が数多く現存しているところであり、施設の果たす効果や課題などを検証しながら、適正な管理と整備に取り組んでまいります。
 そして最後に、市職員のマンパワーの発揮です。
 これからの市政運営を進めるためには、私一人の力で成しえるものではありません。全職員が知恵を出し合い、協力しあいながらともに取り組んでいかなければなりません。
  また、職員には市民に最も近い存在として市民から頼られるよう、地域活動やボランティア活動に進んで参加し、地域に溶け込むこともお願いしています。
  やる気をもち、市民ニーズを的確に捉え、スピーディーな対応ができる行政職員が集う組織でありたいと思っています。職員とコミュニケーションをとりながら信頼関係を築き、私が先頭に立って動いてまいります。
 

おわりに

 本日は、私が重点的に取り組む施策を中心に、基本的な考えを述べさせていただきました。 
 今後、本市の状況や課題を見極め、防災、福祉、観光、環境、土地利用、人権など多岐にわたる分野の施策についても、選択と集中の視点をもって計画的に必要な施策を展開し、「住みたいと思うまちづくり」にスピード感を持って、全力で取り組んでまいります。
 市長選挙では激しい戦いとなりましたが、おごることなく市民の声を謙虚に受け止めてまいります。私は、二元代表制の一翼を担っていただいております議員の皆様とともに、新しい美祢市の創造に向けて議論を深めてまいりたいと存じます。
 結びに、今後の市政運営に対しまして、市民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げ、私の所信といたします。
このページのお問い合わせ先
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